2022年10月18日火曜日

会報『ZINDABAD DEMOCRACY』37号を発行しました。

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<目次>

*巻頭言

*8・15 RAWAと連帯する会メッセージ

*8・15 RAWAメッセージ

*RAWAの教育活動

*アフガニスタン大地震救援活動報告

*アフガン連帯党より 支援のお礼と報告

*RAWA支援クラウドファンディング報告

*緊急カンパのお礼と報告

*アフガンニュースクリップ

*事務局より


フリージャーナリスト西谷文和さん アフガニスタン最新取材報告会


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2022年9月29日木曜日

拾い読みアフガニスタン(第11回)

2022年9月29日

前田朗

 

9月6日、国連人権理事会第51会期(本年9月12日~10月7日)のために、リチャード・ベネット「アフガニスタンの人権状況に関する特別報告者」の報告書(A/HRC/51/6. 6 September 2022)が提出・受理され、公表された。

*

「Ⅴ 人権状況の観察」の「A 女性と少女の人権状況」と「C 紛争関連人権侵害」を簡潔に紹介する。

ⅤのA 女性と少女の人権状況

1 教育・・・・・(前回)

2 子ども結婚・・(以下今回)

3 女性に対する暴力

4 勤労と生活の権利

*

2 子ども結婚

 子どもの権利団体によると、経済的人道危機の悪化と、少女の教育機会の欠如に伴って、子ども結婚が急増している。若い女性に対して結婚するようにとの圧力が強まっているという。家族の安全のために結婚するようにとターリバーンから圧力が加わっているという。子ども結婚を禁止する法規範がない。2021年12月に強制結婚を禁止する命令が出されたが、結婚の最低年齢を提示していない。「シーアの人の地位法」では15歳未満の少女の結婚を認めている。

3 女性に対する暴力

 DVをはじめとする女性に対する暴力が増加しており、被害者が保護・支援・責任追及を求めるためのメカニズムが崩壊している。マーラム政策がジェンダー暴力の生存者が援助を求めるのを困難にしている。被害者にスティグマ化し、刑罰を科すため、被害報告がなされない。障害を持った女性が援助を求めるのは一層困難となっている。

 ある女性によると、「いつだって暴力があったけど、前は訴えに行く場所があった。国内人権裁判所や特別法廷、シェルターもあった。いまは全部なくなってしまった。」

特別報告者が取材した女性人権活動家は、平穏なデモをしただけでハラスメント、拘禁、虐待の被害を受けた。暴力、強制失踪、拷問の被害もある。釈放されるためには、ビデオ自白を取られ、「もう活動しない」と署名させられる。そのため活動を停止し、国外に逃れる女性がいる。女性の自殺と殺害が増えているのに警告を発する。救済のための緊急措置が必要である。

4 勤労と生活の権利

 生活の糧を得るために働く権利は、差別なく国家によって保障されるべきである。アフガン女性は自己維持の能力に著しい悪影響を受け、基礎的権利を享受できない。2021年初期、17,369人の女性経営者がいて、女性の就業機会があり、インフォーマル経済にはほかにもっと多くの未登録の女性経営者がいた。2022年3月、女性の61%が仕事を失った。損失はGDPの3~5%に達する。インフォーマル・セクターでの女性の労働も、移動制限のために失われた。働き続ける女性にはハラスメントと虐待が待ち受けている。

 女性は司法制度から事実上排除されている。以前は1951人の裁判官のうち265人が女性で、女性検察官のいる州は全34のうち32州であった。弁護士の5人に1人は女性だった。女性公務員はシャリーア法の下で、自宅待機を命じられた。2022年7月19日、事実上の財務大臣は、女性公務員にその地位を家族男性と交代するように求めた。特別報告者が取材した女性公務員は、自宅待機を命じられたという。アテンダンス・シートに署名すれば賃金が払われると言われた女性がいる。

*

「Ⅴ 人権状況の観察」の「C 紛争関連人権侵害」を簡潔に紹介する。

*

事実上の軍隊と自称国民抵抗戦線(NRF)の間の紛争が続いており、パンジシール州やバグラン州アンダラブ地域では国際人道・人権法の重大侵害が続いている。民間人が恣意的に逮捕され、裁判抜きで処刑され、拷問され、集団処罰がなされている。拷問によって死亡し、略式処刑され、拘禁されている。事実上の軍隊は、住宅地域で家屋を臨検し、住民に暴力をふるっている。カーブルや北部の都市では、NRFに関与した疑いで処罰されている。事実上の軍隊は、夜間の移動を禁止し、農民が自分の土地に行くことも困難にしている。

 サレプル州バルカーブ地域の民間人への暴力が報告されている。事実上の軍隊と、ハザラ・ターリバーン指揮官マウラウィ・メーディに忠誠を誓う武装集団の間の対立が原因である。12人が略式処刑されたという情報がある。ターリバーンによる殺害が民族偏見によるとの情報がある。捜査が必要である。

 コラサン州のイスラム国(ISIL-KP)の活動が激化し、シーア派の宗教コミュニティがターゲットとなっている。バルクとクンドゥズでは4月に100人以上の民間人が負傷した。6月20日、ナンガルハル州では自動車爆弾によりガニ・ケル地方病院が攻撃され、32人の民間人が死亡し、32人が負傷した。

2022年9月9日金曜日

拾い読みアフガニスタン(第10回)

 2022年9月7日

            前田朗

 

  9月6日、国連人権理事会第51会期(本年9月12日~10月7日)のために、リチャード・ベネット「アフガニスタンの人権状況に関する特別報告者」の報告書(A/HRC/51/6. 6 September 2022)が提出・受理され、公表された。

報告書は18頁で、目次は次のとおりである。

Ⅰ 序文

Ⅱ 任務のための構想と優先順位

Ⅲ 背景

Ⅳ 国際法枠組みの適用

Ⅴ 人権状況の観察

A 女性と少女の人権状況

B 経済的社会的文化的権利

C 紛争関連人権侵害

D 報復殺害

E 拘禁条件と被収容者の処遇

F 民族的宗教的マイノリティ

G 特別な関心を呼ぶその他の集団

H 基本的自由

Ⅵ 司法運営

Ⅶ 結論と勧告

*

昨年8月のターリバーン復権後、国連人権機関からいくつもの報告書が出され、本ブログでも紹介した。それらと重複する内容が多いが、ベネット特別報告者は2022年5月にアフガンを訪問し、調査を行った。アフガンの外でも多くのアフガン人、研究者、NGO、国連スタッフから情報を入手した。ⅤのAの「女性と少女の人権状況」を中心に簡潔に紹介する。

ⅤのA 女性と少女の人権状況

1 教育

2 子ども結婚

3 女性に対する暴力

4 勤労と生活の権利

*

ターリバーン復権後、他の国と違って、女性と少女が公的空間から急速に姿を消し、不利益を被っている。カーブルで面会した女性は次のように言っていた。

「アフガン女性は忍耐強くなければなりません。長年の紛争で苦痛にさいなまれてきました。息子や娘たちの弔いをしてきたのに、自分や娘たちの将来は苦痛と恐怖が待ち構えています。国際社会から忘れられていると感じて、いっそう苦しみが増します。」

アフガン女性は歴史を通じて重大な差別に直面してきた。この20年間、アフガンは女性と少女の人権を実現する重要な前進を見てきた。2004年の憲法や女性に対する暴力撤廃法の制定、女性差別撤廃条約の批准、女性省の設立、国内人権委員会の設置、被害者支援制度である。

事実上の政権であるターリバーンは、女性の権利はシャリーアのもとで保護されるという。しかし、2004年憲法は停止され、女性の法的地位に関する法律も停止状態である。女性のための特別法廷も解散させられた。

少女の中等教育の停止、ヒジャブの義務化、女性の自宅待機、近親男性同伴のない旅行禁止、女性法律家の資格停止、カラフルな衣服の禁止がなされた。女性の行為を理由に男性家族が処罰される。家庭内暴力が増える。女性の移動の自由の制限は健康や教育へのアクセスに影響を及ぼし、暴力状況からの保護を求めることを困難にする。

こうした状況を前に、アフガン女性は非暴力の抗議と抵抗をしている。カーブルで面会した女性は次のように述べた。

「私たちは顔を上げ続けるでしょう。自宅に閉じ込められたままではいません。声が聞き届けられるまで、声を挙げ続けるでしょう。権利と尊厳を求めて闘い続けます。」

*

1 教育

1996~2001年、ターリバーン政権時代、少女の学校は閉鎖された。2022年3月21日から少女が学校に通えるようになったが、2日後には中等教育は閉鎖され、イスラム原則に従った制服が求められた。34州のうち24州で中等教育が閉鎖され、85万人の少女が学校を去ることになった。

カーブルで面会した若い女性はフラストレーションを表明した。

「先月は涙でした。毎日将来が暗くなる悪夢だと言い聞かせています。会計の勉強をして、衣服業をやりたかった。外国に行って、学んでからアフガンに戻りたい。日々、私も友人も、夢を奪い取られています。」

 

 

2022年8月16日火曜日

アフガニスタンの女性に人権と教育を! ――ターリバーン復権下の状況悪化を憂慮する

                                                               2022年8月15日

                                                               RAWAと連帯する会

 

1. 昨年8月15日、ターリバーンがカーブルを占拠し、米軍はアフガニスタンから撤退し、アフガン政権が崩壊しました。

 事実上の政権の地位に就いたターリバーンは、過去20年間にかろうじて形成されつつあったアフガンの政治的民主主義を振り出しに戻しました。2004年に制定された憲法は空文化され、行政組織もターリバーンの統治スタイルに合わせて改変されました。司法を見ると、民主的司法のために努力してきた裁判官は身の危険から国外亡命せざるを得なくなっています。

 

2. アフガニスタンで政治的民主主義の実現と女性の人権を求めて闘ってきたアフガニスタン女性革命協会(RAWA)の活動も、従来に増して困難な状況に置かれています。女性人権活動家が各地で命を狙われる現状では、RAWAメンバーも国外亡命したり、国内で身を潜めることを余儀なくされています。

職場や学校からの女性排除が進められる中、女子生徒のための学校建設・運営もターリバーンの干渉を恐れながら、秘密裏に組織しなければなりません。

6月22日、パクティーカー州における地震のため多大の被害が生じています。RAWAはただちに被災者支援のために支援活動を開始しましたが、ターリバーンによる抑圧のため、女性への医療支援も制約されています。

 

3.8月15日、シーマ・バハウスSima Bahous国連女性機関事務局長は、ターリバーン政権に対して、すべての少女のために学校を再開し、女性の就業への抑圧をやめ、政策への女性関与を促進し、女性と少女への暴力を終わらせるよう呼びかけました。バハウスは、女性ジャーナリストや女性人権活動家が表現の自由、情報へのアクセスを保障され、報復や攻撃の恐れなしに自由に活動できるようにするよう呼びかけました。バハウスは、アフガニスタンの女性と少女が自由かつ平等の人生を生きる権利を唱えるスペースを作り出すよう呼びかけています。

 

4.私たちRAWAと連帯する会は、もっとも困難な状況の中でひたむきに活動を続けるRAWAに学びながら、アフガニスタンでも日本でも女性の権利が保障され、女性と男性の平等が確保されることをめざして活動してきました。私たちはRAWAの学校運営への支援、地震による被災者支援のために、日本各地のみなさんとともに活動してきました。

 

5.2022年8月14日、私たちの仲間、相澤依里さんはプロジェクト「北極圏250㎞を走ってアフガニスタン緊急人道支援 RUN FOR RAWA」のため、フィンランドの山野を走り始めました。プロジェクトに寄せられた全国の皆さんからの声を背に受け、皆さんのお名前を記したバナーをひらめかせながら、滾る(たぎる)思いをアフガニスタンに届けるため、彼女はチャレンジを続けます。


 私たちは、アフガニスタンの平和と民主主義を願い、女性と少女の人権擁護に邁進しているRAWAが自由に活動できるように、思いを一つにして活動を続けます。一人でも多くの方が私たちの声に耳を傾けてくれることを願います。

May the Flag of Afghan Women’s Struggle Hoist Even Higher!

 

May the Flag of Afghan Women’s Struggle Hoist Even Higher!

RAWA statement on the first anniversary of the black day of reinstalment of Taliban back to power

RAWA statement on the first year of the fall of Kabul

A year has passed since the reinstalment of the fanatic Taliban back to power. It was easily predictable that women and girls would be the prime victims of this barbaric rule and are facing devastating and inhumane suppression in all areas of life. However, the women of our country proved that no force could impose their reactionary ideologies or hold them captive inside their homes. Afghan women made history by raising the flag of struggle against the Taliban and for freedom and justice. Since the first days of Taliban’s takeover, these women protested on the streets without any fear of guns or whiplashes; they were suppressed, threatened, and humiliated, but bravely continued their fight.

The inquisition-based government of these fascist and misogynist fundamentalists is so reactionary, abhorred, and brutal that no country has officially recognized it, not even their supporters and patrons who pull the strings for their recognition, due to its disreputability. This is while the Taliban have tried hard to act restrained by masquerading and deceiving and have declared many times that they have not implemented the Sharia law yet.

US imperialism apparently claims that they were surprised by the fall of Kabul and the escape of Ashraf Ghani, but the fact is that the plan was to hand over power to the Taliban; releasing Taliban leaders from Guantanamo and Bagram prisons, removal of terrorists and war criminals from the United Nations blacklist, establishment of an office in Doha, launching negotiations under the supervision of a traitor like Zalmay Khalilzad, signing a disgraceful treaty with them, releasing of 5000 Taliban prisoners and finally deserting over 85 billion dollars’ worth of US-made power and military equipment are all proofs that everything went according to their plans. During the 20 years of US occupation, US/NATO kept the Taliban as an alternate force and secretly strengthened it by playing a catch and chase game the entire time. During these years, the Taliban committed many crimes, suicide attacks and bomb explosions against the innocent civilians and rarely targeted the US/NATO bases.

The blood-stained hands of the US imperialism and its allies in creating and supporting Taliban, ISIL, Al-Qaeda, Jehadis, etc. is an open secret now. The US is not anti-terrorism if it is only eliminating one or two of its ‘burned-out’ or ‘disobedient’ pawns. Killing of al-Zawahiri in Kabul is more of a propaganda campaign for the US presidential elections rather than uprooting of these murderous and terrorist gangs. The CIA, MI6, Mossad, and other allies of these intelligence agencies are completely aware and directly involved in the training, financing, equipping and propaganda of these regional mercenaries. In addition, the governments of Pakistan, Iran, Turkey, and Saudi Arabia have supported and collaborated in metastasizing this cancer for more than 40 years. Keeping the criminal Jehadi traitors under their wing and running 30,000 religious’ schools in Pakistan for decades is a clear example of ISI's pro-terrorism policies that are funded by the US and its allies.

The US is not giving up on Afghanistan to protect its interests and compete with China and Russia. Misleadingly, they have imposed sanctions and not recognized the Taliban regime, but they continue to pump Dollars through different channels and ways, thereby preventing its collapse. Their imperialist masters are deceiving the world about establishing an ‘inclusive’ government but are in fact only trying to position some of their more experienced agents in the Taliban government. Furthermore, the US is actively strengthening ISIL in the region, according to the media ISIL recruitment has almost tripled in the past year. Transferring the ISIL terrorists from Syria to Waziristan and then to eastern Afghanistan shows that ISIL is the next choice for creating chaos and unrest in the region to pressurize China and Russia.

On their first days of seizing power, the Taliban deprived women of the right to education, work and freedom; banned them from various government and private offices, schools and media, restricted their movement without a male chaperon and declared hijab mandatory. They plummeted the country into poverty, unemployment, and economic collapse; despite the false declarations of amnesty for all former military and civil personnel, hundreds of them are decapitated every day; they forbade every kind of personal freedom, music, science, and art; and intensified the oppression against the religious and ethnic minorities. Contrary to their claims, the security situation has only deteriorated and dozens of our compatriots are killed every day in explosions and suicide attacks in crowded public places. After their ominous takeover, many talented young people fled the country in unprecedented numbers.

Despite enduring all these tragedies, our people have not yet lost hope in the future and predict the inevitable downfall of these medieval-minded mercenaries, and state that:

The clashes between the emirate-seeking and caliphate-seeking factions are intensifying day by day, even though the Taliban are two sides of the same coin when compared with Wahhabis, Salafis, and ISIL, there are still cutthroat disputes amongst them. Their failure and passivity to provide basic work opportunities or security is becoming unbearable. Today the entire world including Afghanistan is moving forward but this reactionary regime is outrageously plunging the nation into Middle Ages. Corruption has infiltrated the Taliban leadership and many of them are taking heavy bribes and accumulating wealth. Pakistan, as one of the patrons of the Taliban, is sinking in its own economic and political catastrophe; and the theocratic Iranian regime, which controls a faction, is facing widespread public unrest and protests and this disgraceful autocracy may end soon. The US, the sworn guardian of the Taliban is now deeply involved in supporting the Nazis of Ukraine and provoking Taiwan against China and this turmoil is shifting this unipolar world to a multipolar one. Apart from these, in the 21st century a Stone Age regime can never stop the people from progression, civilization and science and knowledge by forcefully pulling them back into Dark Ages.

Female and male Jehadi scavengers and the treacherous technocrats and intellectuals who were hyped and nurtured by the CIA, ISI of Pakistan and VEVAK of Iran and enjoyed the almighty dollars and luxuries, are now shamelessly lurking to reclaim their lost paradise. ‘Resistances’ and ‘Fronts’ were ridiculous parades led by Ahmed Masoud, Amrullah Saleh, Atta Muhammad Nur, Rashid Dostum, Mir Rahman Rahmani, Rahmatullah Nabil, Muhammad Mohaqiq, Sami Sadat, Zia Massoud, Yunus Qanuni, etc. were simply contests for power and trying to restitute their image as the corrupt fugitives. Our people never want the return of the mafias and looters of the previous ridiculous “republic” who laid the ground for the growth and spread of the Taliban virus. In the same way, the mission of countless separatist and nationalist agents is to slice up Afghanistan into smaller pieces so it can be easily gobbled down by their foreign masters.

The Revolutionary Association of the Women of Afghanistan (RAWA) has always asserted that “women’s rights” and “freedom” have always been bogus claims by the US invaders and we as a nation have no other choice but to unite and struggle independently against every kind of fundamentalism and its foreign masters by vastly mobilizing the masses mainly women and banishing traitorous, spineless, and submissive elements from our ranks. The progressive forces, without any expectations, should spare no efforts to fight and rise in solidarity for freedom, democracy based on secularism, and social justice.

We have full faith in this great struggle and the extraordinary potential hidden in our Afghan women, and we warmly shake the hands of every justice-seeking force and individual in this crucial battle for Afghanistan and its people and to continue hoisting the banner of struggle against Taliban and Jehadi fundamentalism.

Revolutionary Association of the Women of Afghanistan (RAWA)
August 15, 2022


転送:RAWAのウェブサイトより




2022年8月3日水曜日

RAWAによるパクティーカー州における地震の被災者支援活動

 

ターリバーンは、医療器具と医療用品だけでなく、

救援のために集まった食糧も(没収して、自分たちが使うために)全て集めた。



2022年6月22日、パクティーカー州のアルグーン地区およびバルマル地区とホースト州のスペーラ地区をマグニチュード5.9の地震が襲った。地域は廃墟となり、家族を亡くした貧しい人々の暮らしを破壊した。政府統計によると、1000人以上の死者と、1500人以上の負傷者が出た。

こういった大惨事の際には、男性支配社会では通常、女性や少女が支援されることはないことから、限られた手段であるとはいえ、少なくとも彼女らの救済にあたることができると考え、RAWAは即座に移動式クリニックを派遣することにした。我々は、被災者を苦しめている肉体的および精神的なトラウマのいずれにも対応できるようにした。


                                        医者に診てもらうのは人生で初めてだと言う女性もいた。


移動式クリニックチームの一員が述べたところによると、チームは砂利道を夜通し移動した後にようやくバルマル地区に辿り着いた。そこでは一見、多数の人々と多くのテントが見えたため、多数の団体や財団が食料や水、薬を供給していたのかと思った。しばらくして、とりわけターリバーン軍が巡回しているのを目撃した際、地獄にいるのだと気付いた。全ての状況が、「こちらピープリー村」(Peepli Live)というインド映画の一シーンのように見えた。つまり、権力者たちが、地震による犠牲者と負傷者を救済するというよりもむしろ、私欲のために、自分たちの寛大さを見せびらかすためだけにその場にいるのだった。

現地には、関係省の地域当局や代表者が全て居合わせていたが、ターリバーンは皆各々の財布をふくらますことを考えていた。我々は、自分たちの任務を朝8時半に始めようと決定したが、ターリバーンの公衆保健省の地域当局の代表者が、女性は働くことが禁止されているとの理由でそれを禁じた。

その数分後、より効率的に活動できるよう、全クリニックチームが短時間のミーティングに招集された。我々の女性の派遣員がそのミーティングへ参加しようとした際に、ターリバーンは侮辱的な態度をとり、力づくで出席を止めた。幸いなことに、我々の男性サポーターの一人がミーティングに加わっていた。

そのミーティングの目的は全て、最良の支援と秩序の維持のために、全ての支援物資がターリバーンに渡されるべきというものであった。そうすれば彼らは何もかも手に入れて支配できるからだ。その決定に同意する団体はなく、ある男性は、たとえ鎮痛剤一錠でもターリバーンに渡すつもりはなく、もし彼の支援物資を押収する決定をするのであれば、救済活動をせずに帰るつもりだと言った。

                     地震の被災者が愛する家族を失った状況についてRAWAの派遣員に説明している。                                         

我々は地元住民と話をすることにし、住民たちは皆、ターリバーンに支援物資を渡すことは単に彼らの私腹を満たすだけで、支援を必要とする人々には何も渡らないことに同意した。皆は少し離れたところに我々がテントを張るのを手伝ったり、近くの村人に患者を連れてくるように伝えたりする気になっていた。我々は任務を開始し、皆が治療のために、女性を連れて来ることに同意した。これらの生存者や犠牲者が肉体的・精神的に受けたトラウマについて報告するのは辛いことである。悲しみをたたえたり、トラウマを負ったりした人々の顔や叫びを明確に表現できる言葉が見つからない。

この地震は、住民が非常に困難な中で手に入れた本当にわずかな所有品を奪った。この地域の人々は、わずかな土地で農業や酪農に従事しているか、あるいは男性が日雇い労働を含む出稼ぎ労働のためにパキスタンに行っている。


バルマル地区に辿り着くためには、何時間もでこぼこの厳しい道を運転しなければならない。そのため、往復の旅費は非常に高く、ほとんどの人が払うことができない。

 

我々は当初、女性のみの治療を計画していたが、その地の多くの男性が医師や薬へのアクセスが困難であると話した。全ての老若男女が深刻なトラウマにさいなまれていた。様々な理由により、特に子どもたちは下痢にかかっていた。アフガニスタンで最も貧困な地域の一つにあるこれらの村は、大人も子どもも全員が栄養不足でビタミン摂取が不十分であった。上述の女性は、これまでで医者に診てもらうのは人生で初めてだと断言した。アフガニスタンの他の地域と同様に、飲料水や安全な水はいうまでもなく、十分な水にアクセスすることができずにいた。特別な健康上の問題はなかったが、なかには、我々に会うためだけに何時間もかけて遠距離から来た人たちもいた。 

 

不運にも我々は、おそらく癌および婦人科系あるいは心理的な問題がある患者に遭遇した。明らかに我々の医療チームでは治療することができない患者たちであったが、そうした患者たちがカーブルの病院にたどりつけるよう、便宜をはかろうと努力した。 

 

家族全員を亡くし、魂のない生き物かのように歩き回っていた人々にも会った。家族全員を失った5歳と6歳の子どもの姿も目にした。夫をはじめ親戚全員を失った新婚女性にもあった。彼女は完全に言葉を失っており、涙さえこぼしていなかった。彼女は我々を目にすると、涙があふれ、泣き叫び始めた。そして私たちを帰らせまいとした。 

          

安全な飲料水の大幅な不足と栄養不良のため、ほとんどの子どもが様々な病気の罹患のおそれがあり、ビタミン不足になっている。 

 

全ての負傷者が一様に深刻な心理的問題をかかえており、恐怖心、貧困、家の喪失、混乱、絶望といった言葉を用いて自分たちの状況を説明することを恥じらっていた。

 

ターリバーンは医療器具と医療用品だけでなく、救援用の食糧も全て集めた。慈善団体や個人から現地に届けられた救援物資は、ターリバーンのいつもの残忍な手口で寄せ集められた。全てが没収された後にただちに必要な人々に分配されると主張された。しかし、地域の住民は、ターリバーンのヘリコプターが来て、負傷者を運ぶという大義のもとで救援用の食糧を奪おうとしていると言った。

 

この地域では、ターリバーンによる略奪と強奪の多くの例をはっきりと見ることができる。例えば、我々の医療チームが到着した初日に、ターリバーンの役人が生存者を慰問するという大義のもとで何回かに分かれてヘリコプターでやってきた。その姿は、まるで撮影と外見上の装いのためだけに姿をあらわす、腐敗し崩壊したガニー政権の役人たちのようだった。ある支援団体が数百人の被災者のために食事をつくった。しかし、武装した警備員とターリバーン軍がそこを襲い、自分たちの汚いお腹を満たすために全ての料理を無理やり奪った。彼らが取り上げたあと、被災者のためにはほとんど何も残されていなかった。

 

            
当初、ターリバーンは女性を医療チームに従事させることを認めなかった。しかし、われわれの仲間が従事を主張し、また住民からの支持があったことから、女性や少女への治療が可能となった。 

 

これまで我々は多くの州を訪ねてきた。クナル州やバダフシャーン州、バーミヤーン州における男女の生活水準を目にしてきたことから、我々はいつも、これらの者が最も惨めで貧困な生活を送っていると思っていた。しかし、パクティーカーの状況を目撃した今、クナル州やバダフシャーン州、バーミヤーン州のことは全て忘れてしまった。 

 

地方への支援と再建という大義による何十億ドルもの流入にもかかわらず、バルマル地区の人々はいまだに石器時代に生きている状態に置かれている。過去20年前から現在に至るまで、ここには、学校や道路、病院、飲料水および生活の基礎的かつ基盤となる設備が整った形跡が見られない。地区の中心部にある20床だけの病院は、アルグーン地区とバルマル地区にある村から数時間も離れたところにあり、住民の大多数はこうした小さな医療施設にすら辿りつくことができないのである。

この地域の人口の大きさに比べれば、我々の医療支援はちっぽけなものではあるが、我々のチームの医師や看護師は休むことなく働き、誠意をもって多数の人々の治療にあたった。

                                               

                                               


                                             

                                             


                                           


                              

                          

                           



 

 

 


 


 


 


 


 


 

 

『教育を禁じられたアフガニスタン 少女たちの心の叫び  絵画展 in 東京   ~ジェンダー・アパルトヘイトと私~』のお知らせ

  pdf版  表面←ダウンロードできます              pdf版 裏面 ←ダウンロードできます (日時) 10/2 (金)~4(日)  (場所)北とぴあ 地下展示ホール 王子駅(京浜東北 / 南北線)        すぐ    アクセス | 北とぴあ  参加...