2022年7月31日日曜日

アフガン料理で 現地を支援!

RAWAと連帯する会のスタッフ:尾崎真理さんの<カブールプレートランチ>が、信濃毎日で紹介されました!


「アフガン料理で現地を支援 売り上げの半分寄付計画 阿智村のカフェ」

「難民キャンプでアフガニスタンの人々と出会った時の気持ちを忘れたくない―。阿南町御供(おども)地区で喫茶店「おどもカフェ」を営む尾崎真理子さん(41)は、イスラム主義組織タリバンによる政権掌握で女性の人権侵害などが問題になっているアフガンを、同国の家庭料理で支援している。売り上げの半分を、現地で女性の地位向上や学校教育の充実などに取り組む民間団体「アフガニスタン女性革命協会」(RAWA)に送る計画だ。」

こちらから↓

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022072600169

(信濃毎日デジタル 2022/07/26 11:58)

2022年7月11日月曜日

拾い読みアフガニスタン (第9回)

2022.7.11

前田朗

 

OMCTSOS-Torture Networkの報告書「女性が沈黙を破る アジアのジェンダーに基づく拷問」の紹介続き。

 8章「子ども結婚」

子ども結婚は新しい現象ではない。2017年、国連拷問禁止委員会は少女の強制結婚・早期結婚が拷問禁止条約に違反するのではないかと関心を示し、責任者を処罰するようアフガン政府に勧告した。ターリバーン復権以後、子ども結婚の報告が増加している。経済状態が悪く新型コロナ禍の影響もあり、貧困ゆえに娘を売る事例が増えている。10代の少女たちが就学は認められず、子ども結婚させられる危険が高まっている。202110月にパラワンで父親に売られた9歳の少女は55歳の男性と結婚させられた。

9章「犯人の大量釈放」

2021年末、刑事施設局によると29,258人が施設収容されていた。過去2年間、ターリバーンは被拘禁者を釈放する方針である。ターリバーンが制圧した州では、収容者が次々と釈放され、カーブルのプリチャルキ刑事施設では、ターリバーン復権の日に15,000人が釈放された。数千人の殺人犯、強姦犯、誘拐犯が刑期満了していないのに釈放された。これらの犯罪の被害者や、裁判に関与した法律家や裁判官の身辺が危険になっている。

女性に対する暴力禁止法違反事件で判決を書いた女性裁判官が特に危険に脅かされている。過去20年間、270人の女性が裁判官になるべく研修を受け、各地の裁判所で仕事をしてきた。ターリバーン復権後、彼女たちは身を隠している。マスーマは女性裁判官で、数百件の強姦や女性殺人事件で有罪判決を書いた。ターリバーンが収容者を釈放した後、マスーマに「殺す」という匿名の電話があった。サナアは20年間、女性に対する暴力事件を担当した女性裁判官である。彼女にも20件以上の脅迫電話があった。

女性警察官や公務員も標的にされている。アリー・アジジはヘラートの女性刑事施設長だったが、2021102日に行方不明になった。兄弟によると、匿名の電話があった後のことだ。ネガールはゴール州刑事施設で15年間勤務した。202194日に、ゴールの自宅で殺された。妊娠7カ月だったが、家族の前で射殺された。

10章「女性抵抗者や市民社会活動家への暴力」

1990年代にターリバーンは女性の権利を制約し、女性活動家の沈黙を強要したが、2021816日以後、女性たちは沈黙したままではない。ターリバーンのスローガンに従わず、女性の権利を要求する抵抗が起きている。全ての抵抗が暴力に直面している。ターリバーンは女性に対するヘイト・スピーチを用い、女性を殴打している。女性リーダーや記録撮影者が狙われている。

ナージス・サダトは202194日のカーブルのデモの際にターリバーンの残虐行為に直面した被害者である。頭部に負傷し、顔面血だらけの映像がソーシャル・メディアに流れた。タラノム・セイディはカーブルの34歳の活動家で、ターリバーンから脅迫状を受け取っている。彼女はソーシャル・メディア上の投稿を削除した。

フロザン・サファイは大学教授で女性の権利活動家だが、国外に逃れるために同僚と共にマザリシャリフ空港に向かう途中で行方不明になった。20211027日、マザリシャリフ近郊で銃殺死体が発見された。

 

 

 

 

 

2022年7月7日木曜日

北極圏250㎞を走ってアフガニスタン緊急人道支援 RUN FOR RAWA

 RAWA人道支援プロジェクトにご協力を!

RAWAと連帯する会会員、北海道パレスチナ医療奉仕団メンバーの相澤依里さんが、北極圏ラップランドの大自然を7日間で250㎞を走るアドベンチャーレースに挑戦します!


<北極圏250㎞を走ってアフガニスタン緊急人道支援 RUN FOR RAWA>

https://camp-fire.jp/projects/view/592242

北極圏ラップランドの大自然を7日間で250㎞を走るアドベンチャーレースに挑戦します!



この挑戦を「RUN FOR RAWA」として皆様に応援して頂き、集まった資金の全てを食糧危機にあるアフガニスタンへの緊急支援として、現地で人道支援を行うRAWAへ届けます!このプロジェクトはRAWAと共催です。


RacingThePlanet and the 4 Deserts Ultramarathon Series」のなかのracing the planet Lapland2022へ挑戦します。


ご支援いただいた皆様のお名前を「RUN FOR RAWA」の横断幕に記載させて頂き、その横断幕(皆様の想い)と共にレースに挑戦します。


詳しくは下記

北極圏250㎞を走ってアフガニスタン緊急人道支援 RUN FOR RAWA

https://camp-fire.jp/projects/view/592242

よろしくお願いします。

2022年7月4日月曜日

拾い読みアフガニスタン(第8回)

2022.7.4 

前田朗

OMCTSOS-Torture Networkの報告書「女性が沈黙を破る アジアのジェンダーに基づく拷問」の紹介続き。

8章「アフガニスタンのターリバーン統治下における女性に対する暴力」

4章 女性問題省の美徳省への変更

2197日のターリバーンの発表による、女性問題省の廃止と、道徳警察と呼ばれる美徳省の設置を取り上げる。美徳省は1996年から2001年までのターリバーン政権時代に設置されていた。手首や踵の見える靴下をはいていたり、外出時に男性親族と一緒でないというだけで「違反」として女性を殴打したことで知られる。

2111月、美徳省は、最初のガイドラインを発表した。テレビドラマに女性が出演することを制限し、タクシーやバスの運転手が男性親族と一緒でない女性を45マイル(72キロ)以上運送してはならないとし、イスラムに従って適切に覆われていない女性を自動車に乗せてはならないといったガイドラインである。Badghis地方の美徳省は、ブルカを着用していない女性を銃撃して威嚇した。

22222日、美徳省は、女性と男性を分画することで、政府の職場に女性が復帰できるとしたが、女性は全身を覆う必要がある。ドレスコードに従わなければ失職する。

5章 司法制度の解体

過去20年以上、国際社会はアフガンの刑事司法制度の確立に実質的に協力した。女性に対する暴力などの犯罪への対処にも協力した。2004年の憲法制定後、最高裁、控訴裁、地方裁などの独立した司法機関が設立された。最高裁には女性に対する暴力を特に扱う部局が置かれた。

ターリバーンが権力の座に戻り、これらの司法機関の解体が始まった。最高裁はもはや機能せず、女性に対する暴力を扱う部局もなくなった。ターリバーンは女性に対する暴力法を廃止し、関連司法機関を解体した。ほとんどの裁判官や検察官は国から逃れるか、身を隠している。

202111月、ターリバーンはアフガン独立弁護士協会を司法省の統制下においた。武装ターリバーンが事務所に入り、職務停止を命じた。ターリバーンが承認した裁判官だけがイスラーム法廷で働いている。2,500人の法律家が資格を喪失した。女性は法律分野で働くことを禁止されている。

司法制度の崩壊に続いて、、ジルガのような紛争解決機関がふたたび中心となった。ジルガでは宗教指導者が役割を果たし、アフガンでは長い伝統を有する。国連拷問禁止委員会はこれを批判してきた。

ジルガ決定の被害者は36歳のヌルジアである。2021921日、裁判所の決定で離婚を認められたのに、ターリバーンの決定により彼女は前夫の下に帰った。前夫には長年暴力を受けていた。彼女はインタヴューに応じて、「ターリバーンは、前政権の裁判所の決定は無効だと言いました。前夫と一緒に暮らしたくないと言いましたが、イスラーム法では夫には妻を殴る権利がある」と言われました。

6章 女性シェルターの閉鎖

2007年にアフガン独立女性機関によって初めて女性保護センターが設置された。危機にある女性のための安全なシェルターという緊急の必要に応じている。信頼、安全なシェルター、生命の危険から逃れるためである。15年間、女性保護センターは、シェルター、包括的法律支援、医療、心理サポート、カウンセリング、女性のエンパワーメント、子どもの教育を提供してきた。アフガンには22州5のシェルターができた。2021815日以後、ほとんどが閉鎖され、ターリバーンは女性たちに家族の下に帰るか刑務所に行くように命じた。

7章 強制結婚

ターリバーンが次々と州を握っていった時期、アフガンから逃げた家族の主な理由は、娘がターリバーンのメンバーと強制結婚させられることであった。ターリバーンの指揮官が部族のリーダーたちに12歳から45歳の非婚女性のリストを作るように命じた報告がある。ターリバーンの軍事要員と結婚させるためである。

ターリバーンのスポークスマンは強制結婚の事実を否定するが、バダクシャン、タカール、バーミヤンの被害者が強制結婚があると言う。スーマは5人の母親で、警察官だった夫は4年前に殺された。2021813日にヘラート陥落後、ターリバーン兵士は結婚しなければ子どもたちを殺すと脅された。彼女には選択の余地がなかった。

ターリバーンの最高指導者ムラー・ヒバトラー・アクンザーダは2021123日、この問題に関して、「男女は平等であり、女性に結婚を強いることはできない」と声明を出した。積極面ではあるが、不十分である。第1に子ども結婚とそのための子ども売買についての言及がない。第2に声明の実効性に疑問がある。女性に対する暴力法はもはや効力を失っている。女性省は廃止され、女性シェルターは閉鎖された。第3に、ほとんどの女性は仕事や学校に行くことを許されていないので、男性と女性の平等を語ることはできない。

 

 

 

 

 

 

2022年7月1日金曜日

大地震の被災者への緊急支援カンパ ありがとうございました!!

 アフガニスタンの大地震に心を痛めた多くのみなさまから、カンパを送っていただき、6月29日に第1回目の支援として70万円を無事に送金することが出来ました。

ありがとうございました。


ネットバンキングまたは銀行振込の方は、お名前のみがこちらに通知されるため、ご住所がわかりません。

お礼状を送付できないためホームページ上で、お礼を申し上げます。


メールまたは、お電話で、ご住所とお名前をおしらせいただけましたら、RAWAと連帯する会の会報『ZINDABAD DEMOCRACY』をお送り致します。


『パレスチナ 今 私たちができること』のお知らせ

チラシPDF版  ←ダウンロードできます 『パレスチナ 今 私たちができること』   日時:11月24日(日) 14時~ (受付13:30~) 場所:エルおおさか                     アクセス | エル・おおさか 内容 ■映画『ガーダ パレスチナの詩』(古居み...