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〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号 ドーンセンター
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『アフガニスタンのひみつの学校 ほんとうにあったおはなし』
(著者) ジャネット・ウィンター(訳:福本友美子)
(出版社)さ・え・ら書房
アフガニスタンの女性は
女性嫌悪者たちや人間味に欠けた非情な集団には けっして屈服しない
アフガニスタンの女性は、この国の歴史を通して女性嫌悪者たちや非情な集団によってずっと囚われの身であったが、米国/NATOおよび彼らの傭兵となったアフガン人による20年にも及ぶ裏切りや犯罪のせいで恐ろしいほど忌まわしい時を過ごしている。状況が一向に変わらないのを見ると、世界がもう一度アフガニスタンの人びとの事を全く忘れ去ろうとしていることが分かる。国際女性デーの前夜には世界の各地でアフガン女性を支援する大規模の運動が起こされるであろうと見られていたが、ウクライナ危機と相反する軍事大国間の衝突によってアフガニスタンは、とりわけアフガン女性のことは人びとの関心を惹く事柄ではなくなってしまった。
女性の抗議者たちへの抑圧や捕縛やそれに続いた何人かの女性が告白を強制されたことはターリバーンが女性たちの力や政治的行動性に非常に恐れをなしていて、ファシスト的な残忍な手口で女性たちによる公正を求める運動の息の根を止めようとしていることを示している。しかしながらアフガン女性はここ40年以上も戦争や恐怖の矛先となっており、蛮行や圧政を行った者に対して深い恨みを抱いているのである。したがってやすやすとはターリバーンによる圧力、弾圧や規制には屈しないのである。
芸術家や音楽家に対する屋外での処刑、石打ち、打擲、心が折れる程の屈辱やプライバシーの侵害、ハルク派が行ったような家宅捜索、公然と行われる携帯電話や電子機器の探索や中世的な罰則、例えば国旗である三色旗を持っていただけで若者の頭を剃る、誘拐犯やイスラーム過激派であるという口実で反対勢力を絞首する、音楽を聴いていたという「犯罪」で若者を射撃するなどの罰則はターリバーンの裸のファシズムを曝け出してきた。これらの詐欺師や裏切り者たちそして彼らのパキスタンや西側の主人たちが出して来た数々の声明に反して、この石器時代の集団は全くの変化をもたらせなかった。もともと自爆攻撃のグループから変化を期待するというのは単に不毛でありまた自己欺瞞的である。ターリバーン、彼らは植民地主義者の予備軍として働いているのだが、我々の国家を虜にし、蛮行と銃剣の力を借りてその国民に最も非人間的な規制を強いているのである。
米国とその同盟国がターリバーンに明白に制裁を科しており、ターリバーンを認めていないように見えているが、彼らは彼らの手下の脇の下に入り、馬鹿げた「首長国」を崩壊から守ることで密かにターリバーンを強化、支援しようとしている。米国とNATOはアフガニスタンから軍を撤退させたが、アフガニスタンをテロ活動の拠点に仕立て上げるために彼らの不吉なゲームと介入は本格的に続けられた。その結果ここ半年、イスラーム過激派と他のテロリスト集団は何の制約も受けずに組織の立て直しをしていたのである。
すべての西側の圧力は「包括的な政府」の成立ということに要約される。「包括的」とは、米国とNATOが何人かの信頼できるフルブライト卒業の諜報部員をターリバーン政権に送り込むことである。したがって、彼らの無知で圧政的な体制の本質には何らの変化をもたらせないであろう。そして今、私たちは前政権の腐敗した人物たちがターリバーンの血まみれの「首長国」に組み込まれているのを目撃している訳である。同時に、逃亡しているジハード要員の背信的役割と危険な意図、そして彼らの残忍なインテリ層がイランの唾棄すべき政治体制イスラーム法学者による統治(Welayat-e Faqeeh)に言及し分離主義を声高に叫びだし、民族主義を呼び覚まし始めていて、ターリバーンに恰好な口実を与えているということを、私たちは忘れてはいけない。根本的には彼らはターリバーンと何の違いはない、そして恥知らずにも、このような抑圧者たちとの取引を成立させようとしているのである。ジハード主義者の首謀者たちとISIの首長、彼らのパキスタンの親分、のトルコにおける会談やイランの悪名高い諜報機関VAVAKの指示のもとに行われたアフマド・マスードとイスマイル・ハーンのイランにおける会談は、舞台の裏側で恥ずべき妥協が行われたことを示している。このような共謀がもたらす結果は、私たち国民に科された軛をゆるめるのに何ら役に立つものではない。
20年もの間、西側のメディアは米国/NATOの侵略者たちの意に沿って、何人かのアフガン女性を飾り立て、アフガニスタンにおける犯罪、裏切り、女性の権利にかかわる悲劇を覆い隠してきた。米国とその同盟国はターリバーンを介して破壊的でテロリスト的計画を実行し、この地域における戦略を展開したいと思っている。そのため、
自爆攻撃者たちの「首長国」を国家的力として描くために、例えばディヴァ・パタンのような ヨーロッパに住む良心の呵責を覚えない女性たちを動員し始めた。幸いなこと にアフガニスタンのソーシャルメディア上の大多数の人びとは彼女を嫌っている。勇敢で勇気に満ちた女性たちは自分たちとスパイが養成した敵との間にはっきりと区別する線を引き、彼女たちをその地位から追い出さねばならない。
このような軽蔑すべき道に外れたものたちを人びとの目から隠さずにいては、燃え上がるような女性運動はわき起こらないであろう。
現在政権を握っている死刑執行人たちは、抗議行動や自由を求めての声がどんなに小さなものでも抑圧しようとしている。それ故アフガン女性や民主主義を守り、原理主義に反対する人々や勢力は秘密裡の動員作戦を取り入れ、他の解放されていない国家による革命的な蜂起から学ばねばならない。彼らはテロリスト集団ターリバーンにこの土地を明け渡しはしないであろう。心ある人々はどんな困難、投獄、拷問などに立ち向かう覚悟をしなければならない。イラン、トルコその他の国の革命的戦士が拷問部屋の恐ろしい監房において示した不屈の精神、伝統的なものへの抵抗などは、革命的運動の成功および社会全体において敵と対峙する勇気を強化するであろう。
テロリズムとの闘いは帝国主義とその思想形態との闘いを無くしては不完全である、と私たちは信じている。米国政府とその原理主義者と非原理主義者の傭兵による40年にも及ぶ裏切りはアフガン人民に対して、自らの経験を通して故国は外部の権力やその傀儡に頼っていては守ることができないということを証明した。宗教を分離した民主主義の旗印のもと、原理主義と帝国主義に終焉を!のスローガンを抱いてこそ私たちは破局的な惨事に打ち勝つことができ、政治的かつ経済的独立、自由、社会的公正への道が開かれるのである。アフガン女性はこの偉大なる闘いの前線に身を置かねばならない。何となれば、実践的に彼女たちは可能性と、このような重大事に対して決定を下す能力を秘めているからである。好戦的な西側の政府やアフガニスタンに関わりのある近隣諸国の統治者たちには何の期待を抱いていないが、私たちは進歩的な勢力、女性の権利のために戦う機関、進歩的人物、平和運動家たちにはアフガニスタンの悲惨な女性たちと人民に寄り添い、彼らの為政者たちによる妨害を暴露し、為政者たちを糾弾することを求めたい。
帝国主義的国家や武器商人たちはもう一つの世界大戦の開戦前夜にこの地球を弾薬庫化してしまった。それ故、国際的な反戦および反帝国主義運動を復活させることの模索があらゆる心ある人間が負うべき責任である。もし、とりわけ巨大な帝国主義的国家がそのような行動をとらないならば、超資本主義者たちは自分たちの利益を守るため人類の未来の破滅へと向かわせるであろう
アフガニスタン女性革命協会(RAWA)は、3月8日は公正を求めて声を挙げ、この家長制度に基づく社会における抑圧や不公正を根絶するための真摯で統括された女性の闘いを組織することへの関与を新たにする日であると確信している。反動主義や帝国主義がこの日を口実に、その女性嫌悪的性質を覆い隠すために騒ぎ立て、女性に対する偽りの愛を表現してその戦闘的な性質をごまかすことを許さないようにしよう。団結して進歩的、根本的な要求を通してジェンダー差別を根絶させよう。
アフガニスタン女性革命協会
2022年3月8日
■原文
チラシPDF版 ←ダウンロードできます 『パレスチナ 今 私たちができること』 日時:11月24日(日) 14時~ (受付13:30~) 場所:エルおおさか アクセス | エル・おおさか 内容 ■映画『ガーダ パレスチナの詩』(古居み...